俺の妹がこんなに可愛いわけがない(2)

1巻はタイトルと設定だけで1冊押し通せたくらいの勢いがある本作ですが、2巻は一転してオーソドックスな設定で勝負してきた感じです。
2巻は1巻のように「強烈なインパクトを持つ設定といった魔球の類で勝負する」スタイルではなく「比較的よくある直球及び変化球で勝負する」スタイルに変化させています。しかし、方法論自体は変化しているものの、作品としての面白さは損なわれておらず、随所に織り込まれた切れ味鋭いギャグなどはなかなか楽しめました。
キャラクター設定などはまだまだイジれる部分が多々残っていますし、2巻でバラ捲いた複線たちをどう料理するのかも気になるため、恐らく3巻も読むことになると思います*1

*1:なお、誤解がないように言っておきますが、自分は別に妹属性があるわけではありません。念のため。