論理パズル?

先日某所で聞いた話の中に興味深いものがあったので紹介します。

問題:
ここに「片面に文字、もう片面に数字」が書かれた4枚のカードがあります。
これらのカードが「ひらがなの裏には偶数が書かれている」というルールを満たしているかどうか検証するために、裏返す必要があるカードを2枚挙げなさい。
(以下、4枚のカード)
[あ][サ][4][7]

さて、解答を提示する前に、もう1つ別の問題を紹介したいと思います。

問題:
ここに4人の人物がいます。
この人たちが「未成年は飲酒してはならない」というルールを満たしているかどうか検証するために、確認が必要な人物を2人挙げなさい。
(以下、4人の人物)
[未成年][成年][飲酒している][飲酒していない]


ここまで書いたらお分かりだとは思いますが、2つの問題における論理構造は全く同一です。しかし、どうやら後者の正解率よりも前者の正解率のほうが低くなる傾向があるようです。
自分が聞いた話の中では「なぜ前者のほうが正解率が落ちるのか、理由ははっきりしていない」というような結び方をされていましたが、自分の個人的見解としては「多くの人が論理学的な考え方について慣れていない*1」ことが理由ではないか*2と思っています。

*1:「訓練されていない」と言ってもよいです。

*2:その証拠に、自分の周りにいる数学を専攻にしていた人は全員間違わないと思われます。…ですよね?>周りの人