3章依頼「仔馬と盗賊」

このマップは全編通しても最も狭い部類に入るマップで、敵の総数もそう多くありません。それでもこのマップにはいくつかのポイントがあり、ノーリセット評価MAXを目指すうえでは全く油断できません。
重要なポイントは以下の通りです。

  1. 賞金首であるシャモスは10ターン経過すると逃走モードになる。離脱されてしまうと賞金首コンプが不可能になるため、評価MAXが不可能になる
  2. 低命中だが超威力の斧「カーリーアクス」を持った敵が3体出現する。
  3. 出撃枠が5つしかなく、そのうち1つは(事実上)強制で埋まる。
  4. 多くの敵がスキル「潜む」を持っているので、森の中で位置を見失うと苦戦を強いられる。

このうち、やはり1番が超重要です。評価MAXが取れないことが確定=このチャレンジ的にはゲームオーバーなので、たとえ1%でも逃がす可能性があってはなりません。よって、シャモスがいる敵拠点直上の敵離脱ポイントは味方で封鎖する必要があります。
しかし、ここで問題になるのが2番のカーリーアクス持ちの存在です。こいつらは攻撃力が35近くあるので、軽兵は勿論、騎士系ユニットでも1撃で瀕死or死亡してしまいます。いくら命中率が数%でも一発でも食らったらそこで試合終了の攻撃を無為に受けるのは危険すぎます。よって、地形効果を生かしたり盾を外したりしてカーリーアクスを完全回避することができる回避率を維持するようにします。
具体的には、3人出現するカーリーアクス持ちの命中率は出現順に20、21、20なので、地形効果込みで回避が21を超えればOKです。実際、森の地形効果9%を利用すれば必要な戦速は6で済むので、たとえ初期パラメータでもほぼ全てのユニットで到達できる数字です。しかしここではあるトリックを使い、育成と攻略を同時に、しかも効率よく行うことを狙います。


そのアイデアとは…アイギナを使うことです。
このユニットは魔法使い系ユニットなこともあり、防御力が0から成長せず、さらにHPも低いために前線に出しづらいユニットです。そのくせに技能成長スピードが遅めのため、(クラスチェンジ可能なキャラは)全員クラスチェンジさせる必要がある評価MAXクリアでは育成面で足を引っ張ることで有名です。
では「防御がそんなに紙ならば、回避率は高いのか?」というと、答えは一応NOです。アイギナの初期俊敏は4であり、先ほど挙げた戦速5すら(初期パラメータでは)達成できません。ではなぜそのアイギナをこのマップで使うかというと…それはアイギナのスキル「加護」に秘密があります。


このスキルの説明によれば、

死亡しにくくなります
死亡が確定する攻撃がヒットする場合に、命中率をー10%して再判定を行います

となっています。これは結構便利なスキルで、例えば「これを食らうと死ぬ」という攻撃の命中率が30%だった場合、その攻撃で本当に死ぬ可能性は6%まで低下します*1。このスキルをうまく利用することで、実質的な回避率をかなり底上げできるのが加護持ちキャラの面白いところです。
…なんですが、ノーリセット評価MAXクリアにおいてこの手法は通常使うわけにはいきません。たとえ低確率でもキャラクターが死亡する可能性を作るのは大問題だからです*2。そう思っていたんです。が!
ここまで丁寧*3に解説してきたのでもうお分かりだと思いますが、結論を言えば「敵の命中率が10%以下で、かつその攻撃が致死攻撃ならば、加護持ちは完全回避が可能」なのです。すなわち、アイギナの回避率を(素で完全回避できる21%までではなく)11%まで上げてやればそれでよい、ということになります。
こう書くだけだと「ただ死なずに済むってだけだろ?」という感想が浮かぶのも無理のないことだと思うのですが、実はもうひとつ重要なポイントがあります。それは「命中率が0%の場合、敵は自発的にこちらに攻撃してこない」のです。この性質のせいで、味方全員の回避を21オーバーにすると確かに死ななくはなるんですが、カーリーアクス持ちが自発的に動かなくなるせいで「戦闘機会を増やして技能を稼ぐ」という観点では損をしてしまうのです。
ところが、加護による最終的な回避率上昇は敵の思考ルーチンの外にあるので、「本当は絶対に当たらないのに、当たるかもしれないと思って敵からこっちに突っ込んできてくれる」のです。これは普段前線に晒しにくいアイギナにとっては格好のサンドバッグです*4。他の出撃ユニット全員の回避率を21以上にしておけば、カーリーアクス持ちは唯一攻撃が当たりそうなアイギナのもとに勝手にやってきてくれます。しかもこいつらは3人ともHPがかなり高めで、まさにアイギナのサンドバッグになるために存在していると言っても全く過言ではありません。


…と、ここまでアイギナについて長く語りすぎたので、あとは結論だけ。

  1. マップ左上の敵離脱ポイントを塞ぐ役目は事実上クリフォード1択。
  2. セネは必ず出撃させる必要があるが、前線に出したくないので右下の離脱ポイントを封鎖させる役を任せる。
  3. 前述の理由からアイギナも出撃。
  4. 残り2人は微妙ですが、シャモスを捕縛するためにアーサーは出したいです。残り1人を捕縛率UPのためのシルウィスにするか、挑発でアイギナのフォローをするためのエルバートにするか悩み中。

とりあえずこんなところですかね。


次は4章任務「撤退援護」です。ここは本当に地獄が見えます。ちょっと攻略法確立までに時間がかかるかも知れませんがご容赦を。

*1:すなわち、まず30%で致死攻撃がヒットするという判定が出たあと、さらに20%の再判定も続けてヒット判定にならないと死亡しない=両方が連続して発生する確率は6%、という計算です。

*2:プレーヤーユニットが1人でも死亡すると評価MAXを取ることはできません。

*3:というか、長すぎますね…反省。

*4:結局「突っ立ってるだけのサンドバッグよりも、こちらに向かってくるサンドバッグのほうが技能が稼げる」ということです。